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調査官の仕事

 投稿者:ほるへ  投稿日:2009年11月 1日(日)07時58分36秒
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  調査官になって数年目の者です。
みなさんには、調査官の仕事について、よいところもしんどいところも、
思い通りにいかないこともあることをぜひ知っておいてほしいので、
そのあたりのことを書きます。

調査官の仕事は、めちゃくちゃ大変です。
まず、調査実務。
少年係であっても家事係であっても、基本となる知識や技法はもちろん、
調査計画を立てて、それを実行しながら、必要に応じて他職種や他機関と
折衝して、ケースを動かしていく。主体性、緻密さや粘り強さが要求されます。

期限付きの仕事も多い中、いろんな事件を同時並行で進めないといけません。
庁の実情によりますが、だいたい手持ち事件は常に10数件あります。
それぞれに十分かかわっているヒマはありません。
少年係で言うと、試験観察でもしない限りは、少年に十分にかかわることは
できません。ほとんどが1回、多くても数回の面接で、報告書を書いて
終わりです。不全感は必ずあります。

家裁の仕事は基本的にアセスメントであり、ケアではありません。
「かかわり」「ケア」「治療」に重きを置く人は、別の道を選んだ方が
いいかもしれません(もちろん、アセスメントが結果的にケアに結びつく
ことを否定するものではありません。実務の中では、アセスメントを主眼に
置きながら、ケアもしている例も見かけられます。枠を逸脱しない限りは
OKです。)。

そして、調査実務以外の仕事。組で、係で、調査官で、事件部で、庁全体で
取り組んでいる仕事にもかかわります。「裁判等をより迅速かつ適切に
行うためのバックグラウンド作り」です。これが、結構大変です。最近は、
若いうちから主体的にかかわるよう求められます。
本来の調査実務に時間を割きたいのに、なかなか割けないということも
よくあります。管理職(主任調査官以上)になるとなおさらです。

よい同僚や上司に恵まれるとは限りません。裁判官など、他職種もしかりです。
心ない言動を受け、嫌な思いをすることも多いです。
いい加減なことをしている人、明らかにやる気のない人もいます。
その中で、これらの仕事をこなすのは、大変です。

ただ、やりがいは確実にあります。これは、自信を持って言いきれる。
調査実務で言えば、例えば、面接で悪態ばかりつかれ、大変な苦労をした
少年から、さいごにお礼を言われたときのうれしさ。
家事事件でも、調査官の調査や調整が調停成立などの解決に結びついたときの
うれしさ。
調査官冥利に尽きます。この仕事を、やっていたよかったと思える瞬間です。

話は変わりますが、仕事を続けていく上で、仕事とプライベートを両立する
上で最もネックになるのは、全国転勤であることしょう。
調査官を希望するならば、十分に覚悟しておいてください。

一応は希望を考慮されますが、希望は偏りますから、叶うとは限りません。
少なくとも、採用地と次の転勤先については、希望が叶う人は少ないです。
過去には、実家から遠く離れた家裁に採用され、毎日、泣き暮らしていた
調査官補もいました。直接話せる人が近くにいないことは、しんどいことです。
結婚して、子どもが生まれても、親きょうだいが遠くにいるため、援助が
なかなか受けられないこともあります。
「親きょうだいの近くで、転勤のない仕事を選んでいたら・・・。」と、
本気で思うこともあります。

以上、つらつらと書いてみました。

・・・私がこれを書こうと思ったのは、ここ数年ほどで、若い離職者が
増えていて、それを何とかしたいと思ったからです。多い期では、同期で
6人もやめているそうです。せっかく頑張って勉強して、合格して、
採用されたのに、あまりにももったいない。
なかには自己実現のための新しい道に進んだ人もいるでしょうが、そうでない
人の方が多いのではないかと予想しています。
だから、これから調査官になりたいと思う人には、もっと実情を知ってほしい。

他に何かあれば、この掲示板を通じてお答えしますので、お寄せください。
みなさんに共有してほしいので、メールのやりとりは差し控えます。
 
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